
少しずつ次の展示に向けて準備を始めている。
また全ての作品を描きおろすため、資料写真の整理から。。。
撮ったままプリントしていないものを紙焼きし、
小さな簡易アルバムに何冊もまとめていつでも参照できるようにしておく。
机上で、或いは出先でもちょっとぱらぱら捲れるように。
来年度は、私の出発点にもなった旧遊廓の
モダンで不思議な和洋mixのカフェー建築に絞って描くつもりだ。
そして、そこに欠かせないのがタイルと色硝子。
色硝子は、ステンドガラスと言ってもいいのだが、やはり私は
あの戦前の少し野暮ったい、光り方のやわらかいダイヤガラスには
色硝子という文字がぴったりするように思う。
豆タイルの写真も随分撮った。
その意匠の凝りよう、バリエーションは瞠目するばかりだ。
一体どんなタイル職人が、かつて全国にどれだけ居たのだろうか。
その宝石のようなものが散りばめられた建物たちは、
廓とか赤線とかいった生々しい要素をやわらげて、私たちを
暫し過去の夢の世界にいざなってくれるのだ。
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