
晩い秋、というよりもう冬の始まりのような日が続いて、空気が乾き
空が晴れれば閑と抜けて、風はぴりりとつめたくなる。
朝の空気の感じが、年の瀬も遠くないなと思わせるようになってきた。
こうした季節になるとすっかり枯れ切ったようなY町を歩くのは
とても心やすらぐ行為で、それは周囲と自分が同化するようにも思えるからだろうか。
毎年決まってこの季節にこの界隈に来るようになって何年か経つが、
覚えている道や建物もあれば、記憶に無いものもあって
だから町を歩くのはやめられないのだと思う。
先日はこの町角にふとぶちあたって、撮ってみたが
自分的には随分と絵画的な(笑)印象であったのだ。
普通の人にとっては何処にも絵画的要素など見当たらない、ありきたりの
愛想の無い建物に違いないが、抜けるような蒼い空に
モルタルの汚れた側面のスリートンカラー、そして
斜めに落ちた陰影がとても印象的で惹かれた。
ベン・ニコルソンの絵画が好きでたまらないが、あんな
無駄のない美しい造形が、此処から画面に立ち上がってくるような
そんな気さえした。
実はそんな画を描きたいのだよねぇ、心から・・・。
≪この記事へのコメント≫
>コメントをありがとうございます。
多分ここは、ライカさんの歩かれたY町とはまた違うY町だと思うのですが(汗)、確かに同じようにいつの間にか無くなってゆく建物が多くて溜息が出ます。
仕方ないことですけれどね。
とにかく、そんな移ろいの様を、これからも丁寧に見届けてゆきたいと思っています。
多分ここは、ライカさんの歩かれたY町とはまた違うY町だと思うのですが(汗)、確かに同じようにいつの間にか無くなってゆく建物が多くて溜息が出ます。
仕方ないことですけれどね。
とにかく、そんな移ろいの様を、これからも丁寧に見届けてゆきたいと思っています。
2013/11/24(日) 20:04:02 | URL | neon #Fos2lKYE[ 編集]
奇遇ですね、ってたまたまワタシが土曜日に歩いただけなんですが。
1年経たないうちに重要物件がいくつも消失していてショックでした。
カラダに悪い。
額縁の中の物件だけは永遠に朽ち果てることなく癒やしてくれます。
( ̄▽ ̄)
1年経たないうちに重要物件がいくつも消失していてショックでした。
カラダに悪い。
額縁の中の物件だけは永遠に朽ち果てることなく癒やしてくれます。
( ̄▽ ̄)
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