
菱形置き構図の画、また新しいものに着手です。
この画は「カフェー建築」そのものを描いてはいませんが、
かつてこの町が脂粉にまみれたような歓楽街であった頃、数軒の
それっぽい建物が残っていました。
昼間通ってもかなりアブナイ雰囲気でしたが、数年前の浄化政策によって
一掃されて、ただの川沿いの間延びした町になっています。
それについてどうということは言いませんし
町というものは時代の流れで変わっていく代物です。
ただ、この町の細い通りには幾つものゲートがあって、
これを何度か描いているのですが、このゲートに
郷愁をそそられるという人が案外多いのです。
面白いことだと思います。
異界に踏み込むような幻惑があるのだろうと思うのですが、
もうすべて無くなってしまった今では、画の中で静かに点っている・・・
のが、切なく惹かれてしまう理由なのかもしれないですね。
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