
建物の正面からの構図というのが好きである。一番平面的な構図なのだが、そこがいいのである。というか性に合っているのだろう。この画は97年に描いたもの。本当は色も付いているが、手元になくて、これはコピーなのだ。だが、どうもモノクロのほうが格好良く見える。
実は今日は違う画を用意していたのだが、ここにもコメントを下さる
GG-1さんの「Roc写真箱」にアップされた写真
http://Roc69.exblog.jp/tb/2794965
に感動してしまい、その余波で、この画のことを想い出したのだ。
この画のモチーフは、千住柳町にかつてあった建物。旧遊郭であるが、その後普通の住宅になっていて、ひそやかに息をしているといった感じであった。それを「廃味」を濃く出して描いたもの。この頃の線は、まだまだ遊びもなく、息をつめて描いていた感がある。長い鍛錬期だった気がする。
GG-1さんのおかげで、曙ハウスの画のほうは、頭の中ではほぼ出来上がってしまった。
≪この記事へのコメント≫
なるほどおっしゃるように、今の建物は正面構図に耐えうるものが少ないかも知れません。その点、陋巷の町並は、単独で正面からでもとても面白いのがたくさんありますよね。この原画では、ご推察通り、扉のところだけステンドグラスふうに色を付けてあるんですよ。
拙ブログの紹介、有難う御座います
其処まで言って頂いて感謝感激であります
パースの消失点が画面センターに明確に有る為か、此方に迫ってくるような迫力がありますね
正面からの構図は好きなものの一つですが写真に撮った場合、その構図に耐えうる力を持った建物は最近は少なく、古い物に多い気が致します
この画も正面の扉(?)の菱型ステンドグラス風に見える窓が普通の建物とは違うぞ と言うのを主張している様ですね
其処まで言って頂いて感謝感激であります
パースの消失点が画面センターに明確に有る為か、此方に迫ってくるような迫力がありますね
正面からの構図は好きなものの一つですが写真に撮った場合、その構図に耐えうる力を持った建物は最近は少なく、古い物に多い気が致します
この画も正面の扉(?)の菱型ステンドグラス風に見える窓が普通の建物とは違うぞ と言うのを主張している様ですね
>わきたさん、こんばんは~。
過去作は結構はげしい?でしょう。試行錯誤が表れてます。。「画」を「え」と読ませてしまうのは私の単なるコダワリでして、かつて日本画の世界では、下図を練って練って、そして「本画」に取り組むのが伝統的なスタイルでした。その「本画」という、少し緊張感を孕んだ取り組み方が好きなので、「絵」ではなく「画」を使っているだけなんです。
過去作は結構はげしい?でしょう。試行錯誤が表れてます。。「画」を「え」と読ませてしまうのは私の単なるコダワリでして、かつて日本画の世界では、下図を練って練って、そして「本画」に取り組むのが伝統的なスタイルでした。その「本画」という、少し緊張感を孕んだ取り組み方が好きなので、「絵」ではなく「画」を使っているだけなんです。
GG-1さんのブログでの曙ハウス、じつは、「5つのブロックが、それぞれ個性を主張しながら合体したような感じ」とコメントさせていただきましたが、念頭には、neonさんの作品がありました。しかし、こちらの「過去作」は、よく存じ上げている画風とはすいぶん異なり、強いインパクトを感じます(そのままやね~(^^;;)。GG-1さんの「雲流れ行く曙ハウス-03」と同じです。ところで、「画」、「画する」という言葉を知り、気になっています。
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