
京都の展示の後、続けて幾つかの行きたかった展示に
何とか駆け付けた。
★桑原甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年 @世田谷美術館
★バルテュス展 @東京都美術館
★背守り 子どもの魔よけ展+石内都展 幼き衣へ~ @LIXILギャラリー
桑原甲子雄は点数が多くて、時代が旧いほど好かった気がするが、
衒いのない目線で至近のもの、人々、町を撮る、その普段のそれぞれの姿が
何故こんなにも印象深いのか。もう一度ゆっくり、もっと近所の美術館で観たい・・・
バルテュスは、混んでいるだろうからイマイチ気乗りしなかったけれど
見逃すのもちょっと惜しいので行っておいた(笑)。
私が好いなと思ったのは数点に限られるけれど、その数点は
なかなか色々な示唆を与えてくれて面白かった。
でもやっぱり混み過ぎて・・・落ち着かない。
それにひきかえ、無料で静かにゆっくり観れるリクシルの有難さ(笑)。
背守りと、それにまつわる石内都の写真と両方観れるナイスな展示であった。
浅草のアミューズの「BORO」の世界にも通じるけれど
昔の日本人が布というものをいかに大切にし、またそこに深い想いをこめていたか
そして、その優れたデザイン性にも改めて驚く。
すっかり「堕落」してしまった現代の我々は、もっとこうした過去の無名のひとびとの
つつましく敬虔な仕事を沢山目にして、今の自分を恥ずるべきだと思う。
そして、失ってきたものが何かを、ハッキリと自覚すべきであると思う。
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