
もう5年ほど前になるが、ミステリー小説の装画とカットをシリーズで描かせて貰う仕事をいただいた。カットは文中ではなく、中扉にタイトルと共に使われることになり、文庫だったのですべてモノクロで、ということだった。それで、全部で20枚ほどのカットを描きおろしたが、そのなかのひとつがこれ。
全部10cm角の正方形の枠のなかに描くということにし、向きは変えたりして変化をもたせた。小説のほうは、階段が事件の現場になっているので、メインに描いてみた。小説自体は昭和40年代ものの復刻なので、少々現代のミステリーより野暮ったいが、謎解き部分を含め、画に何を描くか描かないかなど、色々工夫して描きおろすのはなかなか面白かった。
多岐川恭著『的の男』より中扉カット(創元推理文庫、2000年刊)
筆ペン、墨
≪この記事へのコメント≫
>わきたさん
こんにちは、コメントお久しぶりにありがとうございます。ご多忙もすこーし緩和なさいましたでしょうか?
ところでわきたさんはミステリーはお読みになるのでしょうか?お陰様でこのよじれ階段菱形カットは割と好評でありました~。
こんにちは、コメントお久しぶりにありがとうございます。ご多忙もすこーし緩和なさいましたでしょうか?
ところでわきたさんはミステリーはお読みになるのでしょうか?お陰様でこのよじれ階段菱形カットは割と好評でありました~。
このカット、すごく気になったのですよね~。このねじれから不安な気持が、伝わってきます。ミステリーにぴったり。
>tittiさん
ミステリー系のものは、挿絵などの印象って強いですよね。もう何作か次回にもアップしてみます。
お、同人誌のカットですか。それはかなり貴重です。意外と昔の遊びで描いたようなものが、現在の自分を形作っていたりしますから。。。そうか~、絵も描く方なんですね、tittiさんは。
ミステリー系のものは、挿絵などの印象って強いですよね。もう何作か次回にもアップしてみます。
お、同人誌のカットですか。それはかなり貴重です。意外と昔の遊びで描いたようなものが、現在の自分を形作っていたりしますから。。。そうか~、絵も描く方なんですね、tittiさんは。
階段の捻じ曲がり、不安定な菱形、謎っぽいですねぇ。
子供のころ読んだ探偵小説やエドガー・アラン・ポーの世界には、怪しげな魅力がありました。
挿絵や表紙の印象はとっても重要ですね。
私も大学時代、同人誌のカットなら描いたことありますw。
子供のころ読んだ探偵小説やエドガー・アラン・ポーの世界には、怪しげな魅力がありました。
挿絵や表紙の印象はとっても重要ですね。
私も大学時代、同人誌のカットなら描いたことありますw。
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