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N的画譚

N町在住、陋巷の名も無き建築物を描くneonによる、日日の作画帖です。
赤いポストの昼である













雪で引き籠もって、おかげで画が進みます(笑)。

前回の、だいぶ色が付きました。

まだ不十分ですし細かいところはこれからです。
でも、色のイメージは当初考えていたものに近づいて来ました。

赤い色が挿し色になることが多い私の画ですが、
今回も視線がまず赤に行くように。

私は尾崎放哉(ほうさい)の自由律俳句がとても好きなのですが、
彼の句に


  くるわの中の赤いポストの昼である


というのがあり、この「ポスト」はきっと赤いだるまポストだろうと
思うのですが、その情景が目に浮かぶようで好きな句。
大正末年に41歳でこの世を去った人ですが、
その句は寂しくも飄々として、折に触れて句集を捲ります。
このBARを再び














変な写真ですが、ちょっと面白いかな?と思い
そのままアップしました。
単に丸い小さなテーブルの上に画を乗せてみただけですが・・・(笑)
右上に見えているのはアクリル絵の具の入っているプラbox。

で、想い出のカフェー建築シリーズ?(笑)、このいかにも路地裏の
間口の小さなBAR・・・実は以前もっと大きなサイズで
違う構図でも描きましたが、再び描いてみることに。
やっぱり此処が好きなんですね。
まだまだ下塗りです。


勿論多少自分なりに脚色して、実物通りではありませんが、
これからメインの色を挿して、ひっそりしているけれど
どこか暗紅色の薔薇のような色っぽさを醸すあの建物を
画面に咲かせてみたいと思っているのです。

色の記憶
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菱形置き構図の作品、新しいものに次々着手しています。
それでないととても、5月までに10枚(目標・・・)は描けないので。
その他に大き目のものも描きおろす予定ですし(汗)。

遠くまで足を運んで下さる方にも、残念な思いをさせないよう
心して取り組まないと、全て画には出てしまうのです。

今回の画像はかなり色が鮮やかですが、これから少しずつ
くすんで行きます。ですが、この建物は古いものにも拘わらず、
本当に目の覚めるようなブルーのタイルで覆われていました。
状態もかなり良くて、おそらくちゃんと手入れをなさっていたものと思われました。

今は既にこの建物はありませんが、その色の記憶だけが今もありありと
よみがえるのです。
細部もまた、愛おしいような色彩の豆タイルが宝石のように
ちりばめられていました。

この周辺の町を訪ねた数年前の冬の日、
誰も居ない路地にわずかに西日が当たって、とても印象深かったのを
忘れ難く想い出します。

色を重ねる
IMG_1680 (2)










下塗りをある程度したら、段々にその上に色を重ねていきます。

アクリル絵の具で重ねながら、雰囲気を出したい所には
パステルをかけていきます。

パステルで暈けてしまった線や、クリアに出したい所などは
細いペンや硬い鉛筆などで描き起こします。

現実の風景とは異なる画面ですが、或る程度建物や
道路などの翳や明暗にも気を配りつつ、あとは感覚任せです。

こういうやり方は、全く誰に教わったのでもなくいい加減な
私のやり方なので、アカデミックな技法を習得している方々から見たら
てんで可笑しいものに違いないので、参照しないようにして下さい(笑)。

ごくたまに、「ブログを観ている」という知らない若い人が展示に来て、
「とても参考になります」などと(お世辞)言って下さったりするのですが、
試行錯誤ばかりのこんな徒手空拳なやり方(それでもこの10年くらいは
これを続けている・・・)は今でもこっパズカシイのです。
もっともっとプロっぽい(憧れ)描き方になって行きたい(笑)のですが・・・
謙遜なんかではなく、本当にそう思っているのです。
真面目です。


色を作る
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以前は線を描くのが物凄く好きな人間だった。

今でもそれは変わらないのだが、最近は色を塗る、その前に色を作る時点で
もうその作業がとても楽しいことに今さらながら気づいたりする。

画を描いてきた何十年かの間に、色々な経過があり
現在は色を作ると言っても主にアクリル絵の具のことだが、
ここ10年ほどは漸くその扱いにも少し慣れてきたのかもしれない。
と言ってもメディウムなどは全く使用しない単純なもの。

下塗りでも生の絵具をそのまま塗ることはほぼ無くて、
ややくすみを帯びた色合いを作って塗り始めるのだが、その下塗りの色を作るのに
いちいち感動しながら調合しているのである(笑)。

ちなみに今回、アクリルガッシュの和のシリーズ(これがまた大好きなのだ)の
憲法色(!)という焦茶色と、一斤染(いっこんぞめ)という淡いピンクと
あとわずかなグレー色を混ぜて作った色が美しくて、それだけでちょっと充たされる。
まあ阿呆かいなと思われるでしょうが、画が描ける喜びは、そんなところにもあるわけで・・・。
ゲートのあった町 線描き
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菱形置き構図の画、また新しいものに着手です。

この画は「カフェー建築」そのものを描いてはいませんが、
かつてこの町が脂粉にまみれたような歓楽街であった頃、数軒の
それっぽい建物が残っていました。
昼間通ってもかなりアブナイ雰囲気でしたが、数年前の浄化政策によって
一掃されて、ただの川沿いの間延びした町になっています。

それについてどうということは言いませんし
町というものは時代の流れで変わっていく代物です。

ただ、この町の細い通りには幾つものゲートがあって、
これを何度か描いているのですが、このゲートに
郷愁をそそられるという人が案外多いのです。
面白いことだと思います。

異界に踏み込むような幻惑があるのだろうと思うのですが、
もうすべて無くなってしまった今では、画の中で静かに点っている・・・
のが、切なく惹かれてしまう理由なのかもしれないですね。
Snack Rumi 続き
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昨年から描いていた作品のその後です。

だいぶ色はイメージに近くなってきましたが、まだこれから
細かいところや部分にパステルをかけて雰囲気を作るなど、
幾つか完成までにするべき作業があります。

ダンスホールの内部のスポットライトのような光を
ちょっと夢ゆめしく散らしています。

京都で展示するのをイメージしながら、
少し楽しい気分で描きすすめています。
カフェー建築の菱形連作、10枚くらい描きたいところです。
夢見る力
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この数日風邪をひいてしまい、薬を飲むと眠だるくて消耗していましたが、やっと持ち直して来ました。
年末年始はいつも体調が悪いので、何もしたくないのですがそうもいかず。

風邪前に描き進んでいましたので、前回の続きをアップ。
だんだんに雰囲気を作って形も描き込んでいきます。

建物自体は近年はお化け屋敷のような風体ではありましたが、
出来た当初はおそらくずば抜けてハイカラモダンな店であった筈。
それをどう表現していくか・・・

おそらく絵描きやその他何かを表現、創作する者にとっては
「夢見る力」というのが必要であろうと思うのですが、
それが単なる妄想で終わらず、いかにその幻想をリアルに見せていくかという
そういう力が必要なのだと思う・・・。

まあ、改めて言うまでもないことですが、そんなことを再認識しながら
また画面に向かっています。

クリスマスや正月の喧騒から離れた場末の町にぽつんとある、
埋もれた名も無い建物を訪ねて、またひっそり出掛けたいと
洟を啜りながら考えているのです。
やっとこれを描く時が来た
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菱形置き構図を思いついた時、そうだ
やっとあれを描く時が来たとちょっと興奮した(阿呆です)。

そうだ、あれ。あの建物。
ずっと描きたかったが、これという取っ掛かりが無いまま
現物は昨年この世から消えた。

だがこの町は何度も繰り返し訪れた町。
自分で地図も描いたし、色々思い入れもある。
高架の線路からかなり近い路地の角にあったこの建物は
その町の中でも飛び抜けて偉容を放っていた。

この特異なデザインを菱形に嵌める。

たったそれだけのことを、今までちっとも想いつかなかった。
だが、ようやっと描けると思える時が来た(笑)。
方形だが、前二作よりふたまわりほど大きなS8サイズ(455mm四方)。
自分の印象通りの、暗部を前面に出したデカダンな仕上がりにする予定。
菱形置き構図の連作 -2












前作はまだ途中になっていますが、また次の作品にも
取り掛かることにしました。
連作をいう括りを創ったので、1作ごとに仕上げるよりも、
並行して行く方が画の底を流れるものがうまく響きあうような気がします。

これは珍しく店の屋号も入れて描く予定で、
「RUMI」という文字が入ります。

こういうカフェー建築で、ルミと来たら彼処だな、とピンと来る人、
アナタは相当イカレています(笑)。
まあ先ず居ないでしょうが、実はモデルにした、というか
イメージしたのは二軒の建築で、カフェー時代はもしかしたら
別の屋号だったかもしれません。

菱形置きの構図は自分ではなかなか気に入っていて
モチーフの切り取り方など楽しみながら描いています。

色はまだまだ下塗りで、これからもっときゅんとなる色彩(笑)を
重ねていきます。豆タイルも細かく描いて行く予定です。
菱形置き構図の連作
2013-12 003r











10月の展示が終わって以後、大変久しぶりの新作途中画の画像です。

来年の展示に向けての制作を11月から始動していたのですが、
漸く具体的に画面を構成する段取りに進みました。
時間がかかってしまった・・・

今回初めての試みとして、正方形の画面を菱形置きにして
こんなふうに建物を書いてゆく連作を創ってみようと想っています。
これがまず最初の1枚です。
サイズはs-smというもので、22.6cm四方。
小ぶりですが好いサイズです。

連作の内容については、また少しずつ書いてゆきます。




二艘の廃船
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M3という、小さく長細いパネルに描いている一枚。

廃船というのは以前から惹かれるモチーフだったが、
今回はパネルの木の肌を活かして、少し粗い塗り方にした。

遠くの灯は、現物ではもっと綺麗な色です。
ピーコックブルーが目に沁みる
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S3のパネルに、昼間の湾岸周辺を小さく切り取ったような
画を描いている。

真四角の画面というのはとてもインテリアっぽい、と
何故か思う。白い壁面に大小の正方形の画がランダムに掛けてあったりしたら
ちょっと好いかなぁと思うのは私だけか?

海面の色は、ターナーのアクリルガッシュのピーコックブルーを主体に
パステルなどを重ねている。好きな色合いだ。

今回は少し感傷的な部分を抑え気味にした、やや
抽象に近い処理をしているが、最後にこれから
挿し色の赤系や、群青気味の青を入れるつもりにしている。
画面の下部もまだ塗り足す。

うまく引き立って画が締まると好いのだが・・・。
夜光という町













川崎に夜光(やこう)という町がある。

本当に、名にし負う、という名前で、検索すればすぐに判るが、
ここの夜景は昨今特に有名になったかもしれない。

京浜工業地帯を彩る工場群の灯りが、異界のような輝きを放っているのは
やはり心惹く眺めである。

私の眺めて育った京浜の根岸の辺りの夜景も、
遠く続いていて、私には郷愁以外の何物でもない風景である。
昨今の工場萌えとは関わりなく。

画面にはこれから灯りを点灯していく。
海風に揺れているようにも見える、
静かで切なく、美しい無数の灯・・・。



0710-004.jpg

*この展示に参加しています。
(展示作品は10年以上前の過去作1点です。)



遠景に点灯する
IMG_0373 (2)












8月後半からのグループ展、詳細は下記に。
新しいギャラリーツープラスの場所を確かめがてら、
是非お立ち寄り下さい。
東京駅八重洲北口より5分。周囲にはカフェも沢山あります。

10月の個展の作品をもう詰めていかねばなりません。
最後の2カ月は本当にあっという間です。
残り時間でどう仕上げるか、綿密に計画を立てながら描かないと
冷や汗をかくことになります。

3枚組の画も仕上げに近くなっています。
画像は3枚の中央の一枚。
遠景の工場に点灯してみました。
灯りがつくと、無機的な工場地帯も、潤みを帯びる景色になります。


*****展示 2119B
   
   @日本橋 ギャラリーツープラス
   8月19日(月)~31日(土) 木曜休み
   12:00~19:00 最終日16:00迄

   10年以上前の過去作(2つ前の記事を参照)を1点
   出品予定です。
きっと鬼が笑う
bay circus 001r












描きながら先のことを考えているので、きっと何処かで鬼が笑っているだろう。

だが私は準備期間をしっかり摂ってやりたいし、安直なものは創りたくない。


具体的にはまた追々此処にお知らせしていきますが、とりあえず来年は
今までの集大成的な(大袈裟だけどまあ自分を鼓舞して)もの、
(ついに自分も半世紀の歳でもあるし)記念碑的なことを考慮中。

そしてそれが終わったら、やっぱりもう少しじっくり、抽象化された表現を創って行きたい気持がとても強い。

今までも何度か試みているけれど、やや中途半端に終わってしまっている。
感傷のようなものを画面から排除していくと、離れるお客さんもいるのは予想できる。
でもそれでも自分の心に従うなら、やってみるしかないかと思う。
どこかに「歌」を残した表現にする、ということ。

ああ、まだまだ道程は遠く、時間は少ない。。。


(画像は、スクエア・パネルに描き始めたもの。)
三枚組の画 その4
IMG_8459 (2) IMG_8460 (2)












まだまだ初期段階。
(画像は一部分)

少しずつ臨海の工場地帯に表情を付けて行く。

空と湾も、これからじっくりと。
三枚組の画 その3
IMG_8400 (5)











更新が大変遅れました。

3枚の一部ですが、ざっくり下塗り中の画像です。
空も段々に色が付きますので、まだまだこれからです。
でも、全体的に紅色の画面が展開しそうです。
三枚組の画 その2
IMG_8395 (2)

IMG_8397 (2)











下塗りと大まかな線描きをしている途中の画像です。

何だかまだよく判らないですねー。

上が向かって一番左に来る画、下は右側の画です。
今回はあまり綿密な線描きはしないでどんどん描き進めます。

今現在はだいぶ下塗りから色が入ってきていますので
次回はもっと鮮やか?カラーの画面になります。
海景は、やはり3枚並べると広がりが出て好い感じです。
三枚組の画












三枚横組み画に取り組み始めました。

これは私としては初めての試みでもあります。

きっかけは何か。

と言えば、銀座一丁目から移転したギャラリーツープラスさんの、日本橋のギャラリー
(10月にこちらで個展の予定です、今度は東京駅八重洲北口から徒歩5分程度)
を何度か見に行っているうちに、階下の画廊である今度のハコの、降りて正面奥の部分にあたる壁面が気になったのです。

ビルの階段を下りていくと、来客のまず目に入るであろう正面の壁面。
階段の途中からも見えてくる。
訪れる人の目をまず捉える壁面に、横長の組み画を並べてみたい。
そう感じたのでした。

他の人はともかく、私は結構画を並べる空間を意識して制作する方なのかもしれません。
とはいえ、そう綿密な構成を考えているわけではなくて、
とにかく今回はメインとしてその組み画をあの位置に持って来ようと大雑把に決めているだけのことですが。

内容は段々に紹介致します。
今年のテーマである海(湾)の風景が顕ち現れる予定です。


*ギャラリーツープラス Facebook→こちら

*拙個展の日程も決まっています・・・
 
  大倉ひとみ個展「海へ ~To the Bay」
   2013年10月15日(火)~27日(日) 月曜休


 新しいハコでの展示、よろしくお願いします。
Designed by aykm.